最近よく耳にするようになった言葉ですが、
助成金にも、生産性要件というようなものがあって生産効率が向上したら助成金の支給額がアップしたりしています
では、「労働生産性」とは?どういうものかというと
「労働者1人当たりで生み出す成果、あるいは労働者が1時間で生み出す成果を指標化したもの」で、労働生産性は、「付加価値額または生産量÷労働投入量(労働者数または労働者数×労働時間)」で表され、労働者の能力向上や経営効率の改善などによって、労働生産性は向上します。
ここに、ひとつの調査結果があって
「労働生産性の国際比較2017年版」(公益財団法人 日本生産性本部)が昨年12月20日に出されました。
日本の労働生産性が国際的にみてどのあたりに位置しているのかを、調査結果で明らかにしています。
◆日本の時間当たり労働生産性は20位
2016年の日本の時間当たり労働生産性は46ドル(4,694円/購買力平価換算)。順位はOECD(経済協力開発機構)加盟35カ国中、昨年と同様の20位です。
上位は、1位アイルランド(95.8ドル)、2位ルクセンブルク(95.4ドル)、3位ノルウェー(78.7ドル)と続いています。OECDの平均は51.9ドルです。
日本の労働生産性は、6位の米国(69.6ドル)の3分の2程度の水準で、主要先進7カ国(フランス、米国、ドイツ、イタリア、カナダ、英国、日本)でみると、
なんと最下位!!
◆日本の1人当たり労働生産性は21位
2016年の日本の就業者1人当たりでみた日本の労働生産性は、81,777ドル(834万円/購買力平価換算)。順位は、OECD加盟35カ国中21位となりました。
上位は、1位アイルランド(168,724ドル)、2位ルクセンブルク(144,273ドル)、3位米国(122,986ドル)となっています。OECDの平均は92,753ドルです。
日本の労働生産性は、就業1時間当たりと同様、就業者1人当たりでみても、主要先進7カ国で最も低い水準です。
生産性の低さの原因は、いろいろあるのでしょうが、日本人の労働時間が長いのもひとつの原因でしょう。